現役生が語る大宮西とは
『やっぱりこの学校でよかった。』
大宮西高校は来年の2020年をもって大宮国際中等教育学校になります。そのため現在、高校には3年生1学年という編成になっています。今回は生徒会の尾辻 温くん(会長)と遠藤 亜弥さん(副会長)安部 茉鈴さん(副会長)にインタビューしました!
生徒目線による大宮西高校の現状と彼らのパーソナルな部分に至るまでを迫りました。
Text:杉山大貴
最後の文化祭で大変だったこと幸せだったこと
ーまずは文化祭2日間お疲れ様!
3人:ありがとうございます!
ー今回の文化祭は1学年しかいない特別な状況で例年以上に大変だったと思うんだけど、実際はどんな雰囲気や流れだった?
尾辻:とにかく人数が少なかったのでそもそも(文化祭は出来るのか...)みたいなところが始まりでした。去年の11月ぐらいに先生から『来年文化祭は6月か9月、もしくはやらないことも考えておいて』って言われました。
ーやらないって可能性もあったんだね。
尾辻:生徒の中ではやらないっていう意見はなかったんですけど、受験があるからって理由で6月にやりたいって意見が強かったです。先生達からは『こんな状況じゃ無理じゃない?』って声も少なくなかったです。
ーそれで結局どんな風に決まったの?
尾辻:生徒にアンケートを取ったり、先生達とも話し合ったり、いろいろやりました。結果、準備を考えると9月が良いだろうってことで今年の1月に落ち着きました。
安部:6月にやりたいっていう生徒の意見があったにも関わらず、9月になったので周りからどうなってるの?って言われることもありました。
ー決まってからはどうだった?
尾辻:やっぱり人数は少ない分、かなり早めから準備には取り組みました。そのためのシフト表を作ったりしても来れなかった人がいたりしたり、大変でしたね。
遠藤:ステージのスポット練習は何時間もかかって、夜遅くまでやった日もありました。
安部:その分、文化祭実行委員長や副委員長と一緒に協力してなんとかなりました。
ー人数が少ない分大変だったと思うけど、当日見ていてもみんな盛り上がってて成功していたと思う!最後みんなが泣いているのがすごく印象的だったよ。
遠藤:やっぱりここまで文化祭で盛り上がれる学校は多くないだろうし、この代だったからこそ良かったのかな〜と思います。
尾辻:後夜祭でみんなからの声援を貰えてすごく達成感があって、胸を張って大宮西でよかったと思えた瞬間でした。
ーみんな行事に対してはすごく真面目に盛り上げようっていう意識があるから大宮西のいいところだし、「やらないのがかっこいい」みたいに思ってる人が少ないよね。
遠藤:普段はあんまり仕事しない人も率先して仕事してくれて、西高生の絆の強さを再確認しました。
ー「最後だよ!全員集合」っていうテーマ通りたくさん卒業生も来てたよね。
安部:卒業生に来て欲しいっていう意味もあったので良かったです!あとは、先輩から文化祭を手伝いたいって言ってもらえて心強かったです。やっぱり大宮西のOBOGはいい人が多いな〜って気持ちになりました。
尾辻:先輩達も熱心に手伝いに取り組んでくれた分、その熱さに圧倒されることもあったりしました(笑)
最後の学年の覚悟
ー「最後の学年」はみんなのキーワードだと思うんだけど、それを意識し出したのはいつ頃、なにがきっかけだった?
遠藤:去年の文化祭で2学年になって盛り上がりが減ったことですかね。ひとりひとりの盛り上がりは変わっていないけど総数が少ない...って思いました。
尾辻:1年生の時に使っていた教室が使われなくなって、フロア一つが静かになっているのを見て、もう後輩はいないんだなぁってなりました。
安部:先生から『お前らしかいないんだぞ。』と言われた時ですね。あとは他校の子と話をしていて、後輩の話をしていても私達にはいないってなった時に実感しました。
ー僕も新しい校舎が建ってるのを見て(本当に無くなるんだなぁ)って痛感した。
尾辻:部活の合宿棟が取り壊される時の工事を完了した時は悲しかったですね。昇降口がなくなったりもしましたし。
遠藤:あとは校舎の工事が隣でやっていて、めちゃくちゃうるさかったです(笑)
尾辻:揺れる教室と揺れない教室があったりしたり、テストの時に工事の音がうるさすぎて先生が怒ってました(笑)仕方ないところではあったんですど確かにうるさかったです。
ーそもそも、みんなはなんで生徒会に入って、なおかつ3役をやろうと思ったの?
尾辻:僕は入学してすぐに先輩に誘われてそのままノリで生徒会には入りました。その時は会長をやろうとかはなかったんですけど、2年生の文化祭の時に自分たちの代はこのままでいいのかっていう危機感を感じ始めて。あとは周りの勧めもあったり、単純に(やれたらかっこいいなぁ)っていうのもあって立候補しました。
遠藤:私は元々中学生の時に生徒会をやりたいっていう気持ちはあったんですけど結局勇気が出ずにやらなくて...。それをすごく後悔していたので高校ではやろうと思って入りました。副会長は2年生の文化祭のあとに先輩や周りから『やってみれば?向いてると思う』と勧められたのがきっかけです。
ーやってみて実際大変だった?
遠藤:私は副会長になって生徒会の仕事のほうが多くて、吹奏楽部にも入っていたので、両立がすごく大変でした。
安部:私はそもそも成績が悪くて西高に入れるかすら怪しくて(笑)でも入試が最後って聞いて倍率下がることに懸けてチャレンジしました。無事合格して、「(私に波が来てる...!)」って思いました。最後の学年の生徒会ってかっこいいな〜ともなったし何か打ち込めるものが欲しかったのでそれで生徒会に入りました。
ー微妙に西高って偏差値高いもんね(笑)
安部:そうなんですよね。私も副会長には周りから勧められて決心しました。
尾辻:僕は当時からこの三役でやりたいと思っていました。ほかに候補もいたけど、先輩の後押しが強かったですね。
安部:受験も生徒会も頑張った分、やっぱりこの学校でよかったです。
安部:受験も生徒会も頑張った分、やっぱりこの学校でよかったです。
後輩たちに受け継がれる意志
ーみんなが想う今後の大宮国際に期待することがあったら教えて欲しい。
尾辻:今の大宮西の雰囲気は受け継いで欲しいと思っています。
遠藤:文化祭を観て、生徒会にも興味を持ってくれる子もいて、そういった意思は継いで欲しいですね。できれば。
尾辻:何年か先に文化祭を観に来た時に同じような雰囲気があれば嬉しいです。西高らしさが消えていたら悲しいので。
ー確かにそれはそうだね。
尾辻:継承すると言ってもなぜ中高一貫になるのか理由がよくわからないのでそこは明らかにして欲しいですね。何をどう残していけるのかもわからないので。とにかく大宮西高校には素晴らしいところがたくさんあるのでそれを受け継いでもらいたいです。
ーそれは西幅先生も願っていたことだったと思う。何か先生との思い出とかあれば教えて欲しい。
安部:先生は体育委員でもお世話になったんですけど、その時に『1.2年生の時はダメなことは怒るけど3年生になったら絶対に怒らずに褒める』って言っていたんです。そこまで生徒の事を考えているのは、一人の人間としてすごいと思います。
尾辻:後夜祭のヘンリークラブで幅兄のマイクとタオルがあるのを観て涙が止まらなかったです...。
遠藤:柔道場などに西幅先生の名前が残っていて見るたびに辛くなります...。最後の代だからなんでも言ってくれとすごく頼もしかったです。
遠藤:あと一楽器の最後に3役で文化祭のこととかを決めていた時に『いい話あるんだよね』って言ってきたんですよ。何ですか?って聞いても、『始業式で話す』と言ってそのまま聞けなかったんです。いいことってなんなのか今でもわからないのがすごく心残り...。
ーそれは気になるね...。今後、西幅先生がなにを言いたかったのかわかるといいね。
尾辻:あそこまで西高の事を考えてくれていた先生は幅兄しかいなかったので本当にいい先生です!
ーまだあと半年、みんな進路とか大変だろうけど全力で高校生活を楽しんで!今日は本当にありがとう!!
3人:ありがとうございました!!!
あとがき
リラックスしつつも、みんな最初は少し緊張しな
がらスタートしたのですが、話すうちに気が付く
とお互い時間を忘れて、夢中で話してました。こ
うしたインタビューをしていて、3人の仲の良さ
はよく伝わってきて、本当に最後の生徒会のメン
バーがこの子達でよかったと感じます。これを機
にもっといろんな人にインタビューをしてみた
リラックスしつつも、みんな最初は少し緊張しな
がらスタートしたのですが、話すうちに気が付く
とお互い時間を忘れて、夢中で話してました。こ
うしたインタビューをしていて、3人の仲の良さ
はよく伝わってきて、本当に最後の生徒会のメン
バーがこの子達でよかったと感じます。これを機
にもっといろんな人にインタビューをしてみた
い気持ちが強くなって僕もすごく刺激的でした!
最後まで読んでくれた方、インタビューを受けてくれた3人、ありがとうございました!
【ありがとう西高 SNS】
■twitter:https://twitter.com/nishiko_arigato
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